異質ジューゲイズSwervedriver

シューゲイザーと呼ばれるジャンルの大半のバンドに共通した特徴は、夢幻的で浮遊感のあるサウンド。
そのサウンドの軸となっているのは、けたたましくも心地よいギターノイズやウィスパーボイスな甘いヴォーカル、浮遊感のある耽美的なメロディだ。
このシューゲイザー、輪郭のボヤけた夢の中の世界へと、聞いてるものを誘う音楽である。

シューゲイザーで印象的なのは、ノイズというものが美しいということ。
ノイズといえば『うるさい』と思うのが当たり前だが、
例えてみると、深夜のTV放送が終わった後、ザーッと流れる砂嵐である。
最初は耳障りなんだけど、ずっと流していると変な感覚になってくる。
『ん?慣れたらあんまりうるさくない!もしかしたらちょっと心地よい?』みたいな。
種類は違えど、そんな感覚だ。

そんなノイズを『美』を表現する材料となっているのがシューゲイザー。
ノイズの中にある心地よさ、そして恍惚感がそこにあるという革新的なジャンルである。

ちょっと異質なSwervedriver

このジャンルはマイブラが筆頭株なんだけど、

そんな無機的夢幻的で浮遊感のあるサウンドが主流だった当時のシューゲイザー系のバンドの中で、ちょっと異質なのがSwervedriverというバンド。
まず見た目がアメリカのグランジバンド的でとてもかっこいい。
シューゲイザーというと、どうしても全体的にナヨナヨしたイメージがするけど、その中では異色の男臭い力硬派なシューゲイザーバンドだ。
ボーカルはデビュー当時はドレッドヘアだったのに、今はツルッパゲのスキンヘッドだ。

シューゲイザー系ときてクリエイション所属ということで、完全にマイブラの影に隠れがちな彼らのデビューアルバムが名盤なのである。

うん。かっこいい。
『ピィー!』『ゴォォー!』『ギュワーン!!』な轟音シューゲイザーギターが鳴り響いてる。
言ってしまえばとっちらかっている印象もあるけど、聞いてのとおり従来のマイブラ系シューゲイザーではない。
他のバンドにはない疾走感やロック寄りの展開が持ち味のバンドだ。
いわゆるシューゲイザーはちょっぴり退屈に聞こえるという方にもオススメしたいギターロックシューゲ。

シューゲイザーというよりはダイナソージュニアのような轟音オルタナ系かもしれないけど、
といってもダイナソージュニアやソニックユースの音が、のちのシューゲイザーと呼ばれるジャンルのバンドが出てくるきっかけなんだよ。
このSwervedriver、おもいっきりダイナソージュニアの影響を受けているはずだ。
歌い方もおもいっきり似ている。

近年、マイブラなんかも再始動しているし、ネオシューゲイザーと呼ばれるバンドも多く出てきているこのジャンル
だけども、このSwervedriverのようなノイジーでありながらも疾走感のあるシューゲイザーギターロックバンドはなかなか出てこない印象がある。

命は投げ捨てるもの。 馴れ合いは好きじゃないから誤解されてもしょうがない。

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