ポストロックオールスターMinor Victories(マイナー・ビクトリーズ)を聴きながら。

2016年オールスターバンド

オールスターバンドといえば、個人的には2013年にアルバムをリリースしたAtoms For Peaceを思い出す。
とはいえあれはレディオヘッドのトムヨークとレッチリのフリーという洋楽二大看板にナイジェルゴッドリッチを加えた、
言ってみれば洋楽のA面オールスターバンド。

数回セッションしてトムヨーク曰く『辞めるには楽しすぎる』という理由で活動してアルバムを一枚出した。
そりゃそうでしょうね。
優秀なアーティスト同士で集まればアイディアなんぞいくらでも出てくるもんだろう。

そして2016年。
Atoms For Peaceがアルバムをリリースした時のうおお!という感覚を味わえるバンドが生まれたので紹介したい。

Minor Victories(マイナー・ビクトリーズ)という。
この、Minor Victories(マイナー・ビクトリーズ)は2016年の6月に『Minor Victories』を発表した。

Minor Victories – Folk Arp

このMinor Victories、メンバーがものすごく豪華だ。

Slowdive(スロウダイヴ)の中心人物であるRachel Goswell(レイチェル・ゴスウェル)
Mogwai(モグワイ)のStuart Braithwaite(スチュアート・ブレイスウェイト)、
Editors(エディターズ)のJustin Lockey(ジャスティン・ロッキー)、
それにジャスティンの兄弟でもあるHand Held Cine ClubのJames Lockey(ジェイムス・ロッキー)。

言ってしまえばメジャー音楽ではないこのメンバーたち。
B面オーススターと言われてもしょうがないかもな。

この手の音楽が好きな方々には、まさに歓喜のバンドである。

音楽好きとか言っておいて、このメンツにピンとこない奴は音楽好きと言うのやめちまえ。
『俺、雑食だからなんでも聞くよ』とか言っちゃう癖に結局邦楽ロック周辺だけ聞いてるバンドマンは本当にくたばれ。

さて、そんな実力者たちを集めたこのMinor Victoriesなんだけど、
まさに今の時代が生んだ創作方法でうまいこと音楽を生み出しているようだ。
言ってみれば『出勤』がない。
メンバーでスタジオに入ることがほぼなかったそうだ。

webの世界ではイケダハヤトが『まだ東京で消耗しているの?』『オフィスはゴミだ。』なんて言っているけど、
うん、ワタシもそう思う。そうだ社畜だ。
なんで大嫌いなやつと毎日顔合わせなければいけねえんだよ。

さて、脱線はやめよう。

メンバーは4人いるけど、ほぼ一緒の空間で制作を行わずにアルバムを作ったらしい。
この時代、Webに繋がっていれば、どこでも音楽なんてできる。
まあ、それぞれバンドも有名だしやることは他にあるだろうからなー。
リモートワーク、在宅勤務万歳である。

Minor Victories – A Hundred Ropes

これすげえカッコイイ。

メンバーのバンドを聞いている人はわかると思うけど、
まさにSlowdive、Mogwaiが一緒になって作りました。という音楽だ。
無機質なバンドのビートにうっすらと狂気のあるギターサウンドが重なってくる。
そしてそこに耽美なボーカルが乗る。
ポストロックでもシューゲイザーでもある。
実力者が集まればその個性のぶつかり合いで、本当に変わり者連中しか喜ばないんじゃねーかというような音楽をリリースするバンドもいるけど、
Minor Victoriesはまさに、それぞれのバンドの美味しいとこ取りである。

最後に。

一発目がリリースしたばかりだけど、これからもコンスタントに活動するのかが非常に楽しみである。
そして、この時代ならではのメンバーのリモートワークな制作だけども、ライブという形でお目にかかれる時はやってくるのだろうか。
ぜひ、この世界観をライブで表現してほしいところだ。

命は投げ捨てるもの。 馴れ合いは好きじゃないから誤解されてもしょうがない。

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