〜映画『タクシードライバー』〜デニーロに襲いかかる都会という孤独。

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〜映画『タクシードライバー』〜デニーロに襲いかかる都会という孤独。

ぼくの大好きな映画がAmazonプライムビデオで観れるようになっていた。
何回観たかもわからないくらいだけど、せっかくだからもう一度見てみた。

都会にはこんなにもたくさんの人がいるのに、無性に自分は孤独だと思う時がある。

誰しもが一度はこんなことを思ったことがある思う。

東京という都会に出てきてもう10年以上たつので、
友人知人も多くなり、孤独感を味わう時はそんなにないのかもしれない。
でも、それでも何かこの孤独というものに付きまとわれている感じもあるのです。

特に地元から離れて上京した者たちには、それは避けられない試練として存在するのだろう。

東京の都心。
東京と言っても、東京に住んでいる人で生まれもそ育ちも東京だなんて人は、もはや少数だろう。
他の場所からやって来る人々でこの都市は形成されている。

彼らの目に映っているのは東京ではなく、流行都市としてのTOKYOに他ならない。
東京で生まれ育ってすぐそこに帰る場所があるような人には、この感覚を理解するのは難しいかもしれない。

要するに並行する同時世界。TOKYOはパラレルワールドだ。
そこで感じる孤独はとても虚ろで、いつも群衆の中にひっそりと潜んでいる。

上京してきた時から、無性に好きになった映画がある。
『タクシードライバー』である。

この『タクシードライバー』は、ビルや人々や喧騒に囲まれながら生きざるを得なかった独りの若者の心の葛藤を描く作品。
ニューヨークという大都会の片隅に生きる、一人の孤独なタクシー運転手が主役の物語。
脚本を書いたポール・シュレイダーは「都会の孤独をテーマに描きたかった」と言っていたとか。

あらすじ

タクシードライバーとして働く帰還兵のトラビス。戦争で心に深い傷を負った彼は次第に孤独な人間へと変貌していく。
汚れきった都会、ひとりの女への叶わぬ想い –
そんな日々のフラストレーションが14歳の売春婦との出逢いをきっかけに、トラビスを過激な行動へと駆り立てる!!

予告編

監督はマーティン・スコセッシ。
主演はロバート・デ・ニーロ。

二人も脚本を読んで、自分たちも同じ孤独を知る人間として共感した。
メソッド演技で知られるデ・ニーロは役柄になりきるために、まずはタクシー免許を取得して実際にニューヨークの街を流した。彼は当時イタリアで『1900年』を撮影中だったが、内面からの役作りのためにわざわざ行き来していたそう。

そしてわずか12歳のジョディ・フォスターも売春婦という衝撃の役で出演。
実際の境遇にいる女の子との交流を通じてリアルに演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされて一躍有名になりました。

若者の孤独

僕が20歳そこそこでこの映画に強く惹かれたのは、自分の気持ちを代弁しているかのようなセリフと演技によるものだろう。

雨はクズどもを歩道から洗い流してくれる。
奴らを根こそぎ洗い流す雨はいつ降るんだ?

毎日が過ぎて行くが終わりはない。
俺の人生に必要なのはきっかけだ。
自分の殻に閉じこもって一生を過ごすのは馬鹿げている。
人並みに生きるべきだ。

どこにいても淋しさがつきまとう。
バー、車、歩道、店の中でも。
逃げ場はない。俺は孤独だ。
漠然とした毎日が長い鎖のように続いていく。

これらの、主人公トラビスの言葉こそが、現代人に共通している「どこかで何かを渇望している」心の叫びを集約したものだろう。

帰還兵トラビスの周りには誰もいない。
家族も登場せず、友達も恋人もいない。
タクシーの中だけが、彼の世界のすべて。
その孤独感は自己を見失わせるに十分なものだ。
トラビスも社会の自分に対する不当な評価を何とかごまかそうと、社会問題などと繋がる事で辛うじてアイデンティティやプライドを保とうとする。
自分すら救えない人間が、他人を救うことを目的化する事で自分の存在価値を得ようとする。

しかし、「何か大きな事をしたい」とか、「役に立つ人間でありたい」とする気持ちは誰の中にもあるはず。
その思いが頂点に達した時、トラビスは行動をする。

常日頃、思い描くことに対して実現できている人や平凡でいることを受け入れていられる人は良い。
でも、誰でも漠然とした心の虚無感や焦燥感から逃れることは難しいと思うのです。
自分の存在意義を確立できない人の物語でもあるのです。

ぼくがもし、上京することなく、ずっと地元で暮らしていたとしたらこの映画のことを何度も繰り返して見るほど好きになっていないんだと思う。
デニーロ出てるし見てみるか、くらいの価値でしかなかったと思う。

最初にも言ったけど、今のぼくにはここまでの孤独感はもうないし、虚無感や焦燥感も歳を取るごとに薄れていく。
それでも、どこかで何かが爆発しそうな自分もふとたまに感じることがある。

映画のエンディングに、トラビスが夜の街へ再び戻って行くその眼差しに、
繰り返される孤独と一筋の狂気が潜んでいたように。。

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