ハイスタ復活で人気と魅力がわかった。新譜でパンクなマーケティングやりやがって。

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ハイスタ復活で人気と魅力がわかった。新譜でパンクなマーケティングやりやがって。

「Hi-STANDARD」16年ぶりの新譜発売。

一ヶ月ほど前かな。
「Hi-STANDARD」が16年ぶりに新譜を出したという事件があった。
16年と言ったら、当時の高校生はもう30歳を越し、当時の20代若者世代はもう40歳前後という月日の経過だ。
ハイスタメンバー達も、もう40代後半だぜ。

世代の人たちは、これみんな絶対持ってるもん。

Hi-STANDARD – Stay Gold [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
From the album "MAKING THE ROAD" Release in 1999

Hi-STANDARD - Stay Gold [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

好き嫌いは別にして音楽好きは誰でも名前は知っているであろうハイスタだ。
1991年に結成。90年代を疾走してきたメロコアバンドだ。
メジャーに属さずインディーズでずっと活動してきたりと、一貫したアンチメジャーバンド。
そんなやり方や音楽性が日本のパンクキッズを虜にし、99年のアルバム『MAKING THE ROAD』では、インディーズながら100万枚以上売り、日本パンクの頂点に立ったバンドだ。
しかし突然2001年にバンド活動を休止。
当時のパンクキッズは涙したことだろう。

言っておくけど、ワタシはハイスタを聞いて育っていない。カスってもいない。
今でも興味はない。
これからもきっと聞かない。
これだけ様々な音楽がある時代にわざわざ選択をして聞く時間を費やすほどの魅力はハイスタには感じない。

はあ?じゃあなんでハイスタについて書いてんだよ!ってこれを見ている方、ハイスタファンの方もいることだろう。
まあ、怒んなって、居酒屋トークしようぜ。居酒屋トークを。
ハイスタを聴いて育っていないアラサーもいるんだよバカ野郎が。

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あの日、ハイスタというバンドに素直に心がワクワクしたんだよ。

2016年の10月。
ワタシはいつものようにTwitterを眺めていた。
すると、音楽仲間やメディアから「ハイスタ16年ぶりの新譜ゲリラリリース!!」という文字が入り乱れていた。

特に気にすることなく「ああ、ハイスタってなんか懐かしいな。」みたいに特に気にすることなく流していた。
するとどうだろう、ワタシのTwitterは音楽関係の方も多いのでどんどん「ハイスタ」についてのつぶやきが流れてくる、さらにリツイートがリツイートを呼びフィードがハイスタで埋まるくらいだった。
しまいにはTwitterのトレンドワードランキングも「ハイスタ」関連で埋め尽くされていた。

「みんあハイスタ好きなんだなー。どこがいいのかなー。」と思っていたけど、なんだかこの祭状態にワクワクしてきた自分がいた。

なぜにこんなにも異様な盛り上がりを見せているのか追ってみると、突然CDショップに新作が並んだとのこと。
最初「ゲリラ発売!」という文字からは、16年ぶりの新譜発売のことを煽ってゲリラ!みたいに言ってると思ったんだよ。

そうじゃなくてマジのマジでゲリラ!!発売だった。
マジのマジで、いきなりショップに新作が並んだわけだ。
事前告知一切なし!
もちろんプロモーションも取材もなし!
この時代にSNSの発信もなし!
ダウンロードや通信販売はなく、店頭だけの限定販売!

そんな販売方法なもんだから、たまたまCDショップにいた人間がどこからともなくつぶやいた内容がどんどん拡散されていく。
最初は半信半疑だった人間も、実際ショップに足を運び、感動とともにツイート。
その数が半端じゃない。
これは祭りになるわ。

「品切れしてる店舗もある!」と拡散された情報に気づいた社会人達が「仕事切り上げて買いに行く!!」とか言ってるわけよ。
売り切れる前に買いたい!!絶対行く!!って。
ネットやダウンロードもないからCDショップに実際に足を運ぶ。
この祭感、すごい。

これを見て、いち音楽ファンとしてはこの盛り上がりに心が高鳴らないわけがない。

ファンはもちろん、そうじゃなくてもこの異様な光景を見た人たちTwitterでも、瞬く間に拡散。
レコードショップにはこのCDが売れない時代に長蛇の列。品切れの店舗もあったようだ。
シングルだから値段も高くない。
ファンではなくでもこの出来事に便乗して、初めてハイスタを手に取った方も多くいるはずだ。
実際、この日のレコードショップには男も女もサラリーマンも現場系のにいちゃんもギャルも子連れの主婦も若いバンドマンもハイスタのCDを持ってレジの並んでいたとのこと。
すっげえワクワクして並んでたんだろうなみんな。
CD欲しい!と思ってショップに行って帰るまでのあのワクワクってほかの何にも変えられないよ。

なんだよこれ、目頭熱くなるのわかるよ。

Twitterは大変な騒ぎ。
体感では、マジで「バルス」に匹敵する祭状態だった。

Hi-STANDARD- ANOTHER STARTING LINE- Full ver.(OFFICIAL VIDEO)
Hi-STANDARD New SG「ANOTHER STARTING LINE」通販&ダウンロード販売解禁! Special Site▶

Hi-STANDARD- ANOTHER STARTING LINE- Full ver.(OFFICIAL VIDEO)

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これ、後にレコードショップで働く友人に聞いたんだけど、ショップで働いてる人間の中でも知っていたのは数人で、当日の朝にスタッフには共有されたようだ。

極秘作戦絶対楽しい。

こんなんかやの外にいたワタシだって胸が高鳴ったんだから、この騒ぎのど真ん中にいた人間はそれこそ大熱狂なわけよ。
関係者やショップの人間は知っていたのに、どこからも漏れていないってすげえ。
みんなスッゲー楽しいだろうな、こんな極秘の作戦。
絶対こんなん言いたいじゃん。よくみんな頑張ったな。
みんな音楽好きだし、ハイスタ聴いて育ってきたスタッフも絶対いるし、売る前から絶対ワクワクしてたよ。
みんな絶対驚くだろうなって。

普通に考えてCDが全然売れないこの時代に、ハイスタとはいえ仕入れる量なんて絶対多くない。
レコード会社で勤務した経験があるからわかる。

あの騒ぎをわかっていたかのように大型店で初回在庫を相当な数仕入れていたはずだ。
一歩間違えていたらただの在庫になり得るのに、『祭りじゃ!よっしゃ売ったろ!!』って具合で半分掛けみたいなもんで仕入れたんだと思う。
このムフフ感シメシメ感がたまらねえ。
こんなん絶対おもしろいじゃんってみんな楽しかっただろうな。
CDが売れないこの時代、ショップスタッフや決裁を握っているいい歳した関係者がワクワクしながら気合を入れて考えていたんだろうなって思うと、こっちまで楽しくなる。

さらに普通この時代の音楽販売は、ネットもダウンロードが主流だし、なんならyoutubeでのプロモが一番大切。
youtubeで見られないようじゃまず売れない。
そしてそれを様々なSNSのチャネルを使って口コミを呼び込み販売につなげる時代だ。
それが真っ当な広告費の使い方だよ。
それを逆手にとってゲリラの方が炎上的に拡散されると見越したこのギャンブル感やズル賢さ。最高だった。

曲がいいとは思わない。

ファンの皆さんは怒らないで聞いて欲しいんだけど、これが良くも悪くもこの出来事のミソな部分。
このハイスタの新譜、全然カッコイイと思わない。
なんなら今活動している若手バンドの方が完成度高いし演奏うまいし、そっちの方がカッコイイよ。
実際ハイスタの新譜を買った人も昔の方が良かったと思う方、たくさんいると思う。

それでもチャート一位だし、SNSでは『待ってました!!』『出してくれてありがとう!!』『感動で泣いた!』という声が上がっている。
しかも売り込みやプロモは一切していないのに、売れる売れる祭状態。
ファンはもちろんの事だけど、今でもハイスタを気になっていた潜在層がたくさんいるということ。
それがこの事件をきっかけに火がついた。
ハイスタ気になっていてもなかなか手を出せずな状況の人間たちも、この件で潜在層から一気にファンになった人間も多いと思う。
CDを買った人がみんなリアルタイムで新譜を手にできた感動があって『ありがとう!!』って感謝。

音楽は、商品である曲が全てって思う人ももちろんいるだろうし、それが真っ当なことかもしれない。
でも、好きなアーティストを本当に曲のみでファンになっている人ってどれくらいいるだろうか。
最初は曲を聴いて好きになるのかもしれないけど、ある程度ファンというところまで行くには、曲以外の要素も必要なんだと思う。
ファッションが好きだとか、人間性が好きだとか、ライブがかっこいいとか。
純粋な音楽好きな人からしてみれば邪道なのかもしれないけど、ワタシはアーティストはそういうもんだと思っている。

今回のこのハイスタ新譜祭はハイスタというバンドの今までの活動の歴史であり、横山健を始めとするメンバーの人間性や生き方。
それらすべてのドラマ要素が合わさっての16年ぶりゲリラ発売!!!というストーリーだろうか。
そりゃそんなの見せられたら目頭も熱くなるし、元々のファンはさらに好きになり、新規のファンはこんなことするハイスタはやっぱりカッコイイ!って思う。

特にプロモしなくても売れるし、人を感動させるハイスタ。

ゲリラ作戦による話題性と、実際にCDショップに足を運ばなきゃ視聴もできないし買うこともできないという体験というところがキモだろうか。
そしてこの誰もがメディアとなれる総SNS時代。
大勢のファンの口コミに勝るプロモーション力はなかなかない。
愛と熱量がダイレクトに伝わってきて、やがてその話題性は多くの人を巻き込んでいくことになる。

音楽に限らず人の心を動かすコンテンツはそれだけで人に伝えたくなる。
効果が現れるかわからないモノに莫大な広告費を注ぎ込むのではなく、最初からファンを巻き込み拡散・プロモーションをした。
というか最初からファン以外は買ってくれなくてもいいくらい思っていたんじゃないか。
言ってみればこれはアーティストがリスナーを選んだってこと。
それによって深い優良な層だけを相手にし、さらなるファン化によって認知と売上を上げていく。
どこまで戦略的に考えていたかはわからないけど、パンクでありながら賢いマーケティングである。

正直驚いたし、ハイスタというバンドのコンテンツ力は魅力があるんだなと感じた。
ハイスタに興味なかったワタシだが、今回の件でハイスタの音楽に触れることが出来たのは事実だ。
考えてみればインディーズでありながらここまでの影響力を持つほどまでのモンスターバンドになったハイスタだ。
そこは純粋に曲だけの評価だけでは成し得ないだろう。
いろいろな事を踏まえて、やっぱりさすがなバンドなんだなと思った。

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バンドマン時代は世間にロックンロールをカマした結果、弾かれてホームレスやってました。

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